アヤメ・ヒオウギアヤメ
近畿地方も今日梅雨入りしたようです。 平年より10日早いようですが・・・。 やはり雨にはアジサイと共に、アヤメ、カキツバタやノハナショウブ(ハナショウブの原種)などのアヤメ属( Iris )の花が似合うように思います。
上はアヤメです。 カキツバタやノハナショウブは湿地の植物ですが、アヤメは湿地を好みません。
「アヤメ」の語源にはいろいろな説がありますが、そのうちの1つ、「綾目」は「綾織り」という言葉があるように、外花被片の網目状の模様を織組織に見立てたという説は、カキツバタやハナショウブなどとの区別点としても利用できます。
上はヒオウギアヤメです。 ヒオウギアヤメは湿地を好みます。 分布は中部地方以北で、残念ながら大阪では自生のヒオウギアヤメを見ることができませんが、アヤメよりずっと大きく、花茎の上部で枝分かれし、見ごたえのある植物ですので、京都府立植物園で撮ってきました。
ヒオウギアヤメの名前の「ヒオウギ」は、古くに宮中などで用いられていたヒノキの薄版を重ねた扇(檜扇)に、葉の重なり方が似ているところからだと言われています。
ヒオウギアヤメの外花被片は、黄色から白色に移る明色部分に紫色の支脈が目立ち、アヤメほど明瞭な網目模様はありませんが、外花被片を横から見ると、その基部にはアヤメ同様の網目模様があります(下の写真:クリックで拡大します)。
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