オグマサナエ
オグマサナエの成虫は、4月上旬から6月中旬まで見られますが、最もよく見られるのは5月です。 このようにオグマサナエは、サナエトンボの仲間のうちでは、タベサナエやフタスジサナエと共に、春最も早くから羽化するトンボです。 なお、和名の「オグマ」は、昆虫学者の小熊捍氏からきています。
発生場所は、幼虫が泥に浅く潜って生活するため、平地から丘陵の水草の茂った泥底の池沼です。
オグマサナエは、上記のタベサナエやフタスジサナエとは同じ属( Trigomphus )で、互いによく似ています。 これらを区別するポイントは、フタスジサナエでは名前のとおり、上の写真のaの黒条が2本です。 タベサナエは、aの黒条はオグマサナエと同様に1本ですが、bの黄色い小斑(前肩条)がありません。
下の個体は、上の個体に比較すると、前胸背の黄色の部分が発達して「Z」のようになっていますが、個体差の範囲でしょう。
| 固定リンク
コメント