ハリブトシリアゲアリ
肉眼で見ても、三角錐のような特徴のある腹部の様子から、シリアゲアリの仲間だと分かるアリが、クリの葉の上で集まっていました。 イモムシの死骸に集まっていたようです。 前に載せたテラニシシリアゲアリより体の色は淡く、ハリブトシリアゲアリのようです。
ハリブトシリアゲアリは樹上性のアリで、巣も枯れ枝や枯れ竹の茎の中などに作ります。 体長は個体差があるようですが、1枚目の写真に写っているのは3~3.5mmほどです。
ハリブトシリアゲアリの前伸腹節刺(上の写真の左の黄色の矢印)は、テラニシシリアゲアリのそれより太く短いようです。
カメラを近づけると餌に群がることは継続したまま、腹部を持ち上げて威嚇したり、カメラに向かってくる個体もいます。 上の写真の右の個体は毒針を出しています(赤色の矢印)。
ある個体は、毒針の先端からカメラに向けて毒液を吹きかけてきました。 毒液は数滴で、カメラに届くような距離までは飛ばすことができなかったようですが・・・。 残念ながらその瞬間は撮ることができませんでしたが、上の写真では、毒針の先に毒液の滴が光っています。
なお、この毒液は、成分的には蟻酸では無いようです。
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