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2013年4月22日 (月)

メギ

 メギは漢字では「目木」で、葉や樹皮の煮汁を洗眼に用いたようです。 花、果実、紅葉が楽しめる木として植栽されますが、コトリトマラズという別名があるほどで、鋭い棘には注意が必要です。

 メギは関東地方以西の山地に自生する落葉低木ですが、植栽されているのは、野生種であることはほとんど無く、品種改良されて葉が写真のように赤や黄色である場合がほとんどです。 しかし、品種改良されたものでも、花のつくりなど基本的な特徴は、野生種と同じです。

 上は棘の位置がよく分かるように撮ったものです。 葉、花、棘の位置関係を見ると、棘が葉の位置にあることが分かります。 つまり、メギの棘は葉の変態したものと言えるでしょう。 赤い葉や花は、棘である葉の腋芽が伸びだしたものだと理解することができます。

 花は4月に咲きます。 ガク片6枚、花弁6枚、オシベ6本です。 このオシベは触れると内側(=メシベの方向)に曲がります。 花に入ってきた虫の体に花粉を効率よく付けるためだと考えられます。 このオシベの動きは、同じメギ科のヒイラギナンテンのところでは、写真を載せています。

 オシベの葯は、上の写真のように、2個の弁で裂開します。

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