スギナの胞子の乾湿運動
ツクシ(土筆)はスギナの胞子茎(または胞子穂)です。 ここから放出される胞子には弾糸と呼ばれるひも状のものがついていて、乾湿運動をします。
前にツクシの胞子のうや胞子の写真を載せています(こちら)が、今回はこの乾湿運動を動画で記録してみました。
動画の中で、暗くなるのは、私が息を吹きかけようと顔を近づけたためです。 この動画のように、弾糸は呼気に含まれる水分により湿度が高くなると胞子に巻き付き、乾燥すると伸びます。 この運動は胞子の散布に役立つと考えられています。
なお、撮影は、オリンパスの TG-2 単独で行っています。 また、動画の時間経過も、微速度撮影や高速度撮影などではなく、通常です。
息を吹きかけるのは、強く吹きかけると胞子が飛んでしまうので、そっとですし、胞子のある所の1cmほど上はカメラが覆っていますので、胞子に届く呼気はほんのわずかでしょう。 このように弾糸は、わずかな湿度変化に敏感に反応します。
| 固定リンク
「植物(種子植物以外)」カテゴリの記事
- チャボヒラゴケ(2014.03.12)
- ヒロハツヤゴケ(2014.02.09)
- タチヒダゴケ(2014.01.29)
- カラフトキンモウゴケ(2014.01.28)
- イワヒメワラビ(2013.08.09)
コメント
先日の植物観察会でツクシを摘んでいたら
「ツクシの胞子のダンスが面白いんだけどなぁ」っと先生がおっしゃってました。
「たしか??」っと、こちらへやってきました。
こちらをリンクお願いしました
事後報告になりました、ヨロシクです。
投稿: わんちゃん | 2014年4月 3日 (木) 13時10分
2014.3.25.の植物観察会へのリンク、了解です。
投稿: そよかぜ | 2014年4月 3日 (木) 22時29分