コバノミツバツツジ ① 花を中心に
コバノミツバツツジは、本州中部以西から四国・九州に分布します。 名前は、中部地方から関東地方に分布するミツバツツジに比べて葉が少し小さく、しばしば葉が3枚セットでつくところからでしょう。
乾燥気味の酸性土壌に育つツツジ科の植物は多いのですが、コバノミツバツツジもアカマツなどとよく一緒に生えています。
花は3月終わりから4月初めにかけてが多く、概して葉より先に咲くため、よく目立ちます。 オシベは10本で、著しく不等長です。 コバノミツバツツジの花糸や花柱には毛はありません。
下はオシベの葯を拡大したものです。 ツツジ科の葯は、縦裂するのではなく、孔開、つまり孔が開いてそこから花粉が出るものが多いのですが、コバノミツバツツジでも、下の写真のように、葯の上に孔が開き、花粉が出てきます。 写真の花はまだ咲いたばかりでよく分かりませんが、花粉は細い糸でつながっていて、昆虫の体に絡まり易くなっています。
今回は花を中心に書きましたが、明日は葉の展開を中心に書く予定です。
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