カシトガリキジラミの交尾
おちゃたてむしさんの今日のブログに、4月8日撮影のカシトガリキジラミの交尾の写真が載せられていました。 同様の観察例を載せることも、自然界で起こっていることを理解するうえで意味があると思い、私の撮った写真を載せておきます。
上の写真は最初の写真とは別個体です。 ここに載せた2例の写真は、いずれも3月29日に撮ったものです。 おちゃたてむしさんのところでは、3月下旬頃にカシトガリキジラミが羽化し、4月上旬頃に交尾ということですが、私の方は、3月11日(昨年)に羽化を、3月29日に交尾を観察したということで、少し早くなっています。
同じアラカシで見られた上記の時期の違いが、兵庫県南部と大阪府南部との違いなのか、同様の時期に起こっている現象と見るべきなのかは、もう少し観察例を増やささなければならないでしょうが、アラカシの新葉が広がりだす時期は、日当たりなどの生育環境や株の個体差などで、かなり幅があります。 少なくとも交尾後の産卵時期は、アラカシの葉の状況に合わせて行われているように思います。
同日の別の場所では、下の写真のように、オスとメスがすぐ近くにいるのも、何例か観察しています。
※ アラカシの新葉の展開時の色は、上に載せた写真のように、紅色の濃いものから淡緑色のものまで、個体差があります。
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コメント
こんばんは。
明石と大阪府南部では大した違いはないように思っていましたが、意外に季節の進み具合に差があるのかも知れませんね。そう言えば、ごく近所の明石公園と神戸市街中心部でも例年桜の開花時期に数日のずれがあります。
こちらの交尾中の2例と私の撮った1例でいずれも雌が腹端近くに白いロウ物質をくっつけているのも面白いと思いました。
投稿: おちゃたてむし | 2013年4月10日 (水) 20時31分
なるほど、白いロウ物質と雌雄との関係は、今まであまり注意をしていませんでした。
メスの方がたくさん吸汁するからでしょうかね。
投稿: そよかぜ | 2013年4月10日 (水) 21時54分