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2013年4月11日 (木)

セイヨウリンゴの花

 タイトルにセイヨウリンゴと書きましたが、普段食べているリンゴのことです。 日本でいろいろ品種改良され、様々なリンゴが作られていますが、これらは全て「品種」であり、植物学的にはみんな同じ「種」で、カザフスタン南部、キルギスタン、タジキスタンが原産地です。
 リンゴは寒い所でしか育たないと思いがちですが、温帯どころか亜熱帯でも育つ木です。 しかし暖かい所ではリンゴに被害を与える病害虫も増えるため、日本では、北海道、青森県、岩手県、長野県、などが主な産地となっています。
 大阪付近では、今からが花の時期です。 とはいうものの、リンゴの花の写真を撮りたいと思ったのですが、大阪付近でリンゴを大規模に育てている所は、私の調べたところでは無く、近くに植えられていた所も駐車場に変わっていて、探すのに苦労しました。 今回の写真を撮るにあたっては、朝露日記の至誠さんに、たいへんお世話になりました。

※ 写真は全てクリックで大きくなります。

 リンゴの花は、品種によっても異なりますが、赤っぽいつぼみが咲くと白っぽくなるものが多いようです。 花柄やガクには白っぽい毛が生えています。 オシベの葯は黄色~白色です。 メシベは5本で、種子のできる子房の部分は、花托と呼ばれる緑色の部分に埋まっています。 保育社の原色日本植物図鑑(昭和54年発行)では、この花托に接するメシベの基部は合生するとあるのですが、これは確認できませんでした(下の写真)。 特に若い花ではメシベの基部にも綿毛を密生していますので、合生しているように見えたのかもしれません。

 葉は出はじめから緑色で、はじめは両面に毛があるのですが、後に上面は無毛になります。 縁には鈍鋸歯があります。

【 関連項目 】
 食べるリンゴ(セイヨウリンゴ)についてはこちらに書いています。 また、このリンゴとサクランボの果実の比較をこちらに載せています。
 また、リンゴと同じバラ科で、果物のつくりとしても中央に芯があるなど共通点の多いナシの花については、こちらに載せています。

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コメント

当初のメールでのご案内が不十分で失礼しました。
ご案内がご研究に少しでもお役に立ったようでしたら幸いに存じます。
今後共のご研究の成果を祈念申しております。

投稿: 至誠 | 2013年4月11日 (木) 23時13分

ほんとうにありがとうございました。
リンゴの木を所有されている方にもよろしくお伝えください。

投稿: そよかぜ | 2013年4月12日 (金) 23時29分

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