フッキソウの花
フッキソウはツゲ科の常緑の多年草または小低木です。 常緑でよく繁る様子を繁栄の意味にとり、「富貴草」と呼ばれるようになったようです。 自生地は山地の林床で、うす暗い所でもよく育つので、日陰のグラウンドカバーとしてよく使われるようになりました。
花は春に咲き、ツゲの花とよく似ていて、単性で花弁は無く、雄花(上の写真の水色の矢印)は茎頂の花序の先の方に集まって咲き、雌花(上の写真の赤い矢印)は花序の基部につきます。
雄花はオシベ4本でメシベは無く、このオシベは白く太い花糸を持っています。 上の写真の花はまだ咲いたばかりで、花粉は出していません。
フッキソウの学名は Pachysandra terminalis で、属名はギリシャ語の pachys(太い)+ andros(雄しべ)に由来し、この太い花糸から来ています。 ちなみに種小名の terminalis は「頂生の」の意味で、茎頂に花序がつくところからでしょう。
雌花は2裂する柱頭のメシベのみで、オシベはありません。
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