« イトカメムシ | トップページ | チャオビフユエダシャク »

2013年3月17日 (日)

フッキソウの花

Fukkisou130317_1

 フッキソウはツゲ科の常緑の多年草または小低木です。 常緑でよく繁る様子を繁栄の意味にとり、「富貴草」と呼ばれるようになったようです。 自生地は山地の林床で、うす暗い所でもよく育つので、日陰のグラウンドカバーとしてよく使われるようになりました。

 花は春に咲き、ツゲの花とよく似ていて、単性で花弁は無く、雄花(上の写真の水色の矢印)は茎頂の花序の先の方に集まって咲き、雌花(上の写真の赤い矢印)は花序の基部につきます。
 雄花はオシベ4本でメシベは無く、このオシベは白く太い花糸を持っています。 上の写真の花はまだ咲いたばかりで、花粉は出していません。
 フッキソウの学名は Pachysandra terminalis で、属名はギリシャ語の pachys(太い)+ andros(雄しべ)に由来し、この太い花糸から来ています。 ちなみに種小名の terminalis は「頂生の」の意味で、茎頂に花序がつくところからでしょう。
 雌花は2裂する柱頭のメシベのみで、オシベはありません。

|

« イトカメムシ | トップページ | チャオビフユエダシャク »

草2 離弁花」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: フッキソウの花:

« イトカメムシ | トップページ | チャオビフユエダシャク »