イトカメムシ
写真は、糸のように細いカメムシ、イトカメムシです。 上の個体は右の触角が折れて失われています。 上も下もこの冬に撮ったもので、越冬形態は成虫のようです。 いずれも腹面を葉の裏にくっつけて姿勢を低くしていましたが、撮りだすとすぐに歩き出しました。 下は持ち帰り、家で撮ったものです。
体も細いですが、脚も体より長い触角も、この中に筋肉があって動かすことができるというのが不思議に思えるほど細く長いつくりです。
上の写真で、中脚と後脚の間に、小さな突起が見られます(写真をクリックして拡大してご覧ください)。 カメムシの仲間はにおいを出すことで知られていますが、この突起の場所は臭線の開口部付近にあたり、この臭線の開口部と関係した構造かもしれません。
横から見るとカメムシらしい口吻が見えますが、この口吻もかなり細長いものです。 イトカメムシは、以前は植食性とされていましたが、現在では捕食性の強いカメムシとされていて、アザミウマ類やアブラムシ類などにこの口吻を刺し込み、汁を吸っているようです。 また、小楯板には針状の突起がみられます(写真をクリックして拡大してご覧ください)。
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