ムツボシテントウ
ケヤキの樹皮の下にいたムツボシテントウです。 1枚の写真に納まらないほどの距離を置いて数頭いました。 体長は2.3mmでした。
最初は上の写真のような状態で、半球形で、頭の様子もよく分かりません。 仕方がないので、手の上に落としてしばらくすると、手のぬくもりのせいだと思いますが、歩きはじめました。
おもしろいことに、このムツボシテントウは樹皮の下などで冬眠している状態ではよく見つかるのですが、どういうわけか暖かい時期にはほとんど見つかっておらず、生態には謎が多いテントウムシです。 また採集して調べられたもの(=越冬中の個体)は全てメスだそうです。 単為生殖をしているのか、秋に交尾して冬にはオスは死に絶えているのでしょうか。
上はムツボシテントウの頭部を拡大したものです。 下のナミテントウ(食事中)の頭部やその下のナナホシテントウと比較すると、これらのテントウムシの触角は先に進むにつれて幅が広くなっていますが、ムツボシテントウの触角の先はラグビーボール状です。 また小顎鬚の様子も、ナミテントウ(写る角度が悪く分かりにくいですが・・・)もナナホシテントウも先が広がっているのに対し、ムツボシテントウの小顎鬚は先が尖っています。
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