カリンの実
風邪が流行っているようです。 カリンの実の成分は咳や痰などノドの炎症に効くので、のど飴に入れられたりしています。
上がそのカリンの実です。 大きくて硬く、少なくとも日本では、これをつつく鳥はいないようです。
このカリンの実を1つ部屋に置いておくと、とてもいい香りがします。 私の主観では、食欲が増す香りです。 果実の表面を撫でて手に香りを移して楽しむのもいいものです。
1ヶ月ほど部屋に置いて香りも薄れてきたので、断面を作って、庭の木に刺しておきました。 メジロもシジュウカラも来ましたが、すぐに立ち去りました。 小鳥たちにとっては、果実(正確には偽果)の内部でも、まだ硬いのでしょうか、それともお好みの味ではないのでしょうか・・・。
では、カリンの種子散布作戦はどのようなものなのでしょうか。 カリンは中国東部の原産です。 原産地の様子を知らないと、種子散布のしくみは分かりませんが、私の勝手な想像では、地面に落ちたカリンの果実を大型の動物が食べ、種子は糞と共に排泄されるのではないでしょうか。
小鳥は食べなくても、人間はカリンの実を食べます。 ただそのままでは硬く渋いため、よく行われるのは、加熱して砂糖漬けにすることです。 また、果実酒としても利用されます。
ちなみに「かりん糖」は材料的にはカリンとは何の関係もありません。 一説にはかりん糖(花林糖)の色がカリン(花梨)の木の色に似ているところから名付けられたとも言われていますが、かりん糖の語源には諸説があります。
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