イボタロウオスヤドリトビコバチ
写真のトビコバチ科は、おちゃたてむしさんのところに載せられている「その2.」とたぶん同じで、イボタロウオスヤドリトビコバチ( Microterys ericeri )と思われます。 イボタロウカタカイガラムシに寄生するようです。 体長は2mm、翅端までは2.8mmでした。
山岸先生の「寄生蜂の解説」には、トビコバチ科の特徴のひとつとして、「中胸背板は全体的にドーム状になり、斜溝を欠き、三角板のまわりの溝はX字型」とありますが、上の写真はこの特徴がよく分かります。 また、中脚が長く、脛節のけずめが長いというトビコバチ科の特徴も分かります。 トビコバチという名前は、このけずめを使って跳ぶことからということです。
マテバシイの葉の裏にいましたが、これはマテバシイの葉が比較的厚くて大きく、風に揺れたりしにくいからでしょう。 写真を1枚撮っただけで動き出し、満足な写真を撮る前に葉から落としてしまいました。
上記おちやたてむしさんのところのコメントでは、似た種類についても触れられています。
おちゃたてむしさんも書かれていますが、触角は顔の下の方についているため、とぼけたような顔に見えてしまいます。
※ 2014.1.5. にオチャタテムシさんの記事を見て少し書き換えましたが、コメントをいただき、2014.1.8.にまた少し書き換えるとともに、タイトルも変更しました。
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コメント
こんばんは。
すみません、参考にしていただいた私の記事で M.ericeriではないかとしていた個体は別種の可能性が高くなってきました。詳しくは当該記事へのezo-aphidさんのコメントをご覧ください。
投稿: おちゃたてむし | 2014年1月 8日 (水) 20時32分
連絡いただき、ありがとうございました。さっそく書き換えます。
いろんな蜂で言えることですが、トビコバチも種類が多く、難しいですね。
投稿: そよかぜ | 2014年1月 8日 (水) 21時39分