ハネオレバエ科 Psila sp.
大阪市立長居植物園のサキシマフヨウの葉に、あちこち分散して、写真のようなハエがたくさんいました。 体長は3.5mm、翅端までは4.5mmでした。
歩いている個体もいましたが、動かない個体も多く、カメラを近づけただけで敏感に飛んで逃げるようなことはありませんでした。 午後4時過ぎの撮影で、空も曇っていて、薄暗いことも影響しているのかもしれませんが・・・。
※ 写真はクリックで拡大します。
このハエは、おちゃたてむしさんが載せておられるもの(メスとオス)と同種だと思われます。 おちゃたてむしさんが標本を帯広畜産大学の岩佐教授にお送りしたところ、Psila属の未記載種らしいとの回答を得られていますので、タイトルをそのようにしました。
ハネオレバエ科Psila属の幼虫は食植性で、特に植物の根部を加害することで知られており、岩佐教授は日本で17種を確認されています。(日本応用動物昆虫学会大会講演要旨(35),59,1991より)
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コメント
何だか色合いが蜂に擬態している様にも見えますけれど、大きさから考えるとそうでもないんですかね。頭部のつくりがハエにしてはちょっと独特な感じがしますね。
投稿: kanageohis1964 | 2012年11月16日 (金) 22時32分
これくらいの大きさになると、保護色も警戒色も関係無いのでしょうね。
むしろ色彩的にも形態的にも自由度が高くなっているようです。
投稿: そよかぜ | 2012年11月17日 (土) 00時53分
はじめまして、syuichiと申します。
以前から見てました。
pandaさんの書き込みでも、あれあれと思いながら。(笑)
同じ公園でイヌビワで同じハエを写したようです。
まずは、御挨拶まで。
投稿: syuichi | 2012年11月29日 (木) 15時41分
syuichiさん、はじめまして
といっても、私も Sparkle of the life は見させていただいていました。
この写真のほぼ1週間後に同じ場所を再度見に行ったところ、まだ葉の表をウロウロしていました。
イヌビワでのハネオレバエも葉の表を歩いていたんですね。
投稿: そよかぜ | 2012年11月29日 (木) 22時05分