コカゲロウの一種
脱皮したばかりのコカゲロウがいました(11月10日撮影)。 下の写真で右が成虫、左が脱皮殻です。
まだ飛べないようなので、撮影はおちついてできるのですが、体に半透明の部分が多く、白っぽい背地ではうまく撮れません。 飛べないことをいいことに、いろいろな場所に移ってもらって撮ってみました。
写真のコカゲロウの種名は、調べてみたのですが、種類が多く、下の文献を見ても、写真だけからでは種名どころか属名も分かりません・・・。
日本産コカゲロウ科(カゲロウ目)の7属への検索及び所属する種の
分類と分布・ハビタットに関する情報
陸水学雑誌(Japanese Journal of Limnology)67:185-207(2006)
カゲロウの仲間(カゲロウ目)には、1対の複眼のそれぞれが上下に分かれている種が多くあります。 上下に分かれている複眼のそれぞれは「上眼」「下眼」と呼ばれていますが、特にコカゲロウの仲間のオスでは上眼が発達していて、ターバンを巻いた頭のように見えることから、「ターバン眼」と呼ばれています。 写真で、通常の複眼のようにみえる下眼の上にある橙色のものがターバン眼です。
ターバン眼はオスにのみ見られるということは、性的アピールのためなのか、メスを見つけ出すためなのでしょうか。
触角の付け根と複眼の間と、左右の触角の間に、計3個の単眼がありますが、この単眼も大きなものです。 カゲロウの仲間の成虫は、口が退化して摂食は行わず、寿命が短いことで知られていますが、コカゲロウのオスの頭部は眼ばかりが目立ちます。
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