サキシマフヨウ
11月14日の大阪市立長居植物園で咲いていたサキシマフヨウです。
サキシマフヨウは鹿児島県西部の島から琉球にかけて分布するアオイ科の小高木で、先島(さきしま)は宮古・八重山諸島の総称です。 本来は常緑ですが、大阪あたりの地植えでは冬季は落葉します。
花は自生地では9月から1月に咲きます。 長居植物園でもまだ、寒さに負けずにたくさん咲いていました。 なお、石垣島で2008年12月7日に撮ったサキシマフヨウはこちらに載せています。
花の色は、ほぼ白に近いものから濃い紅色まで、いろいろありますが、上の写真のような色が最も多く見られるようです。
花は夜には閉じます。 上の写真は午後4時の厚い雲の下の薄暗い条件化で撮りましたので、閉じかけています。 ただ、そのために、白い花弁の縁の紅色がよく見えています。
上の写真では、メシベやオシベは写っていませんが、ハイビスカス(同じ属です)のように、メシベの周囲にたくさんのオシベがくっついています(上の石垣島で撮ったサキシマフヨウを参照してください)。
上は花を後から撮ったものですが、5枚のガク片の後に、ガク片より細いものがあります。 これは副ガクと呼ばれていて、ガクの托葉起源だと考えられています。
葉は5角形で、両面に星状毛が生えています、特に裏面にはたくさん見られます。 下はサキシマフヨウの葉の裏面を拡大したものです。
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