ヒガラ
ヒガラは、夏の間は、主に針葉樹の林に住み、樹上で採食しています。 金剛山あたりのヒノキなどの植林地でも、よく木の高い所での声は聞けても、なかなか下からは姿が見えません。 しかしこのヒガラも、冬になると標高の低い所に移動してきて、見ることのできる機会も多くなります。
しかし見ることと写真に撮ることは別で、バードバスなどで待ち構えるなどの方法もありますが、樹間にいるヒガラはけっこうよく動き、なかなかたいへんです。
小さいものほど、よく動くようです。 シジュウカラの仲間( Parus属 )の全長は次のようになります。
シジュウカラ:145mm ヤマガラ:140mm コガラ:125mm ヒガラ:110mm
好奇心が強くてむこうから来てくれるヤマガラは別格としても、ほぼこの順で動きは速くなり、撮り難くなります。
上に書いた大阪付近で見られるシジュウカラの仲間( Parus属 )の体の色は、褐色の多いヤマガラを除くと、互いに似ています。 体の色は光の具合で違った色に見えることがありますが、顔のあたりに注目するのが、いちばん簡単に見分ける方法でしょう。
シジュウカラの顔は頬の白い部分を除いて黒く、喉から続く黒帯が腹部に長く伸びています。 コガラの顔の黒い部分は、喉に少しと頭だけです。 ヒガラの黒い部分は、シジュウカラのように腹部に伸びることはありません。 シジュウカラはネクタイ、ヒガラは蝶ネクタイ、コガラは黒いベレー帽、というのはどうでしょうか。
また、ヒガラの頭の後ろには、シジュウカラよりも長く頭頂にまで延びた白い部分があります(下の写真)。
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コメント
見分け方、絶妙です!
投稿: み。 | 2012年11月12日 (月) 07時29分
じつはこれは、私が言い出したことではなく、昔から言われていたことなんですよ。
投稿: そよかぜ | 2012年11月12日 (月) 22時09分