ヒロヘリアオイラガの幼虫
昨日からのトゲつながりで・・・
ヒロヘリアオイラガは、1920年頃に日本に入ってきた外来種で、本州中部以南に広がっています。
幼虫は広食性で、様々な樹種を加害します。 また、この幼虫の肉質突起に生えるトゲに触れると、激しい痛みに襲われます(経験済)。 日本生態学会が定めた日本の侵略的外来種ワースト100にも入っています。
卵はかためて産み付けられ、孵った幼虫は2齢ごろまでは集団でいますが・・・
齢が進むと単独行動になり、ますますトゲだらけになっていきます。 トゲの色も緑色と一部オレンジ色に変わります。
ヒロヘリアオイラガの終齢幼虫(右が頭)
冬は硬い繭の中で前蛹態で過ごします。 木の幹などに作られる繭はうまくカモフラージュされ、表面が少し膨らんでいるくらいにしか分かりません。 下は羽化後長期間経過していない抜け殻ですが、フタの開いた跡の穴(写真の中央)がなければ、繭の存在にはほとんど気づきません。 この繭の作成工程、いちど見てみたいものです。
羽化後、月日を経てはじめて、繭の殻の存在がはっきり分かるようになります(下の写真)。
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コメント
こんにちは、
抜け殻となった繭は結構見掛けるのに、羽化する前の繭が見つからない理由が良く分かりました。こんな事情があったんですね!
本当に、こんな繭をどうやって造りあげるのか、私も見てみたいです。
投稿: そら | 2012年10月 9日 (火) 12時46分
抜け殻の繭のある木で、少し膨れている所をつついてみると、羽化する前の繭であることがよくあります。
たぶん樹皮をかじりとって糸と混ぜて表面を覆い、その中で改めて丈夫な繭を作るのでしょうが、とにかく見事なカモフラージュです。
投稿: そよかぜ | 2012年10月 9日 (火) 23時34分
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