ニシキリギリス
キリギリスがよくいるのは、ススキの群落など、背の高い草むらです。 体の色には、緑色型と褐色型があります。
私の子供の頃は、よくキリギリスを捕まえて虫かごで飼っていたものでした。 そんな身近であったキリギリスも、最近はあまり見かけなくなり、鳴き声を聞くことも少なくなった気がします。
このキリギリス、研究が進むにつれて、地域ごとに異なる特徴を持った個体群が存在することが知られるようになり、少なくとも2種は明らかに別種だということになって、1997年にヒガシキリギリスとニシキリギリスと名付けられました。 分子系統解析が進むと、もっと多くの種に分かれるかもしれません。
ヒガシキリギリスの分布は青森県から岡山県にかけてで、ニシキリギリスの分布は近畿地方から九州にかけてだとされています。 つまり近畿地方では、両者が混在していることになります。
ニシキリギリスはヒガシキリギリスに比較して翅が長く、発音器官が小さいとのことです。 また、ヒガシキリギリスの側面には黒斑が多くあるのに対し、ニシキリギリスでは黒斑は1列程度または全く無いとのことです。
この特徴に照らし合わせると、下はニシキリギリスのメスのように思います。
上は岩湧山の茅場で9月下旬に撮ったものです。 普段は草むらの中に潜んでなかなか姿を見せないのですが、この日は理由は分かりませんが、あちこちでメスもオスも、よく日の当たる場所でじっとしていました。
下のオスは、後脚が左右とも失われています。
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