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2012年10月13日 (土)

アシダカグモは果物も食べる!?

 これまで何度か み。さんからいただいた情報を基に、アシダカグモの行動について書いてきましたが、これまでのアシダカグモのイメージを変える内容が数多くありました。 今回は少し情報不足のところがあるのですが、またおもしろい情報をいただきました。
 今回は、アシダカグモは果物の梨の皮から汁を吸う、または梨の皮をかじるのではないか、という内容です。

Asidakagumo121007_1

 上は、三角コーナーに捨てられた梨の皮の上でじっとしているアシダカグモです。 アシダカグモの口の周辺の梨の皮が少し凹んでいるようにも見えます。 なお、このアシダカグモは猫に襲われたのか、脚が6本しかありません。
 クモは一般的に動くものにしか反応を示さないと言われています。 ところが、アシダカグモは置いてある砂糖水を飲むことを書きました(こちら)。 砂糖水を飲むのなら、梨の汁を吸っても不思議はありません。

Asidakagumo121007_2

 上は1枚目と同じアシダカグモを、角度を少し変えて撮っています。 口が梨の皮に接しています。

 一般的に言われているクモの食事方法は、捕まえた餌の体内に消化液を注入し、餌の組織を液体にして吸うのだと言われています。 ところがアシダカグモはゴキブリを齧るようです(こちら)。
 下は1枚目と同じ状況を上から撮ったものですが、左上の梨の皮が齧られています。(1枚目の写真からも分かります。) 目撃されていませんから、ゴキブリが齧った可能性もあるのですが、写真のアシダカグモが齧った可能性も否定できません。

Asidakagumo121007_3

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クモ」カテゴリの記事

コメント

立派な記事にありがとうございます。
この個体は獲物をキャッチする足が欠けているので
生きた餌をとらえるのが難しく
かなりせっぱつまった状況かと思われます。
引き続き砂糖水の皿も置いてやってます。
ここ数年の統計ですと
10月20日ごろには
越冬場所を決めていなくてはいけないはずですが
お腹がすいたままだと越冬は厳しいですね。

投稿: み。 | 2012年10月16日 (火) 10時19分

なるほど狩りは難しいかもしれませんね。
今までも十分食事できていないとすると、砂糖水だけだとタンパク質が不足することも心配ですね。

投稿: そよかぜ | 2012年10月16日 (火) 22時40分

蜘蛛は見た目がグロテスクなのであまり好きじゃなかったのですが、
こうして見るととても可愛いですね。
長野に住んでますが一度もこんなデカイ奴は見た事が無いです。
こっちはあまりゴキブリがいないのでこの蜘蛛もいないんでしょうかね、家に来て欲しいです。
この記事を見て蜘蛛嫌いから蜘蛛好きになりました。
みさんとそよかぜさん凄いです、こうゆうのがもっとニュースになれば蜘蛛嫌い減ると思います(笑)

投稿: 通りすがり | 2012年12月23日 (日) 07時23分

地球温暖化のせいか、アシダカグモの分布も次第に広がっているようですが、冬の寒さで分布域が制限され、たぶん長野あたりだとギリギリではないかと思います。
虫たちもクモも同じ地球の同居人です。このブログが少しでも虫嫌いの人が減ることに役立っているとしたら、嬉しいことです。
通りすがりにではなく度々来てくださいね。

投稿: そよかぜ | 2012年12月23日 (日) 22時04分

クモファンが増えるのは喜ばしいですね。
なかなか可愛いですよ。
メスは用心深いですが
オスは慣れるとけっこうなつきます。
以前いたオスは掛時計の秒針に飛びつこうとしましたし
脱皮ショーを見せてくれた個体もいました。
長野県も最近は夏湿気があるようですし
冬の室内が暖かければ
居住も可能性がでてきそうですね。

投稿: み。 | 2012年12月26日 (水) 21時37分

否定的でない文章が見当たらないので、いくつか反証という意味で質問します。

1.梨が水っぽく、その水を飲もうとしているのではないでしょうか? ※濡らしたスポンジやティッシュに口を押し当てるようにして水を飲んでいると思しき行動をするのを他のクモで実際に見たことが私はあります。

2.クモが梨を水源として利用したのではなく、エサとして食べようとしているというのでしたら、水のみ与え、飢餓状態にしたクモに梨を与えるといった状態の再現を行ってみてはいかがでしょうか?
アシダカグモがなんら支障なく生きていけるだけのケージさえあればカンタンにできるのではないでしょうか。

3.牙を立てているワケでもないのに、食べようとしている/食べたと考えた根拠はなんですか?

4.仮に、果実を食べるのだとして、それは梨以外の果実ではどれを食べ、どれを食べないのかを調べてみるのも面白いでしょう。

投稿: 肩狭グモ | 2013年2月 8日 (金) 17時21分

肩狭グモさん、コメントありがとうございます。
まず最初にお断りしておかねばならないのは、このブログの記事は、何かを明らかにしようとする論文では無く、日々の身近なところで接した生物の見ておもしろいと思ったことや印象に残ったことを書きとめているものです。
探究心は持っているつもりですが、アシダカグモをケージで飼育し食性をきちんと調査する時間があるなら、野山に出かけてもっといろんな生物を見たいと思っています。
この記事も、アシダカグモがナシを齧ったとは書いていません。その可能性を否定できない、という点に面白みを感じたと書いています。また、仮に梨をかじっていたとして、その目的が水分補給なのか食料としてなのか、両方が目的なのかを調べようとも思っていません。むしろクモが動かないものに寄ってきて口にすることに興味を惹かれます。
ただ、肩狭グモさんがこの記事に関心を持っていただいたことは嬉しいことですし、他の人でもこの記事に関心を持っていただき、アシダカグモについての研究の糸口になるなら、それはたいへん嬉しいことです。もしそのような研究がなされて、その結果を教えていただけるなら、もっと嬉しいですが・・・。

投稿: そよかぜ | 2013年2月 9日 (土) 00時43分

水分がある事は感知するだろうから、囓ってみた、或いは吸ってみたら意外とウマいと感じて(糖分などの栄養)、渇きも癒やされた(水分)。
>結果的に学習し、これは襲わなくても済むし、結構イケる食い物だぞ!と認識した。という事はありそう。

投稿: | 2018年2月13日 (火) 09時47分

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