オオトビサシガメ
オオトビサシガメは、その名のとおり、体長2cm余りで、脚も長い大型のサシガメです。 昆虫などに刺して体液を吸う長い口吻は、他のサシガメ同様、普段は体の腹側に曲げています(下の写真)。
指でつかむなどすると防衛のために人も刺します(かなり痛いようです)が、自分から人を襲うような何のメリットも無いことはしませんし、強さに自信のあるものは素早く逃げるようなこともしませんから、撮影は楽です。
下はオオトビサシガメの幼虫です。 成虫は褐色で地味ですが、幼虫は派手な色をしています。
幼虫と成虫の体色を比較しても、ほとんど共通点が見つかりません。 少し似ていると言えるのは、触角の色くらいです。 成虫は気づかれずに獲物に近づくために周囲に溶け込む色を、幼虫は餌にされないための警戒色をしているのでしょうか。
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コメント
意外にカメムシって幼虫と成虫で姿が大きく変わるのが多いですよね。成虫になっても派手なまま(アカスジキンカメムシとかヨコヅナサシガメとか)なのもいますし、何ででしょうね。
投稿: kanageohis1964 | 2012年10月11日 (木) 22時42分
アカスジキンカメムシは暖かい所に分布の中心を持つカメムシの仲間なので、派手な色は太陽の光を反射させて体温の上昇を防いでいるのだと思います。
ヨコヅナサシガメの成虫は黒と白で目立ちますが、成虫の期間はほんとうに短いようです。
投稿: そよかぜ | 2012年10月12日 (金) 21時53分