ミズワラビ
ミズワラビは熱帯地方に広く分布するシダ植物で、日本では本州中部以南に分布します。 本来は多年生ですが、日本の本州では冬を越せない場合が多く、一年草として暮らしているケースも多いようです。
名前のとおり水中または湿地に生え、よく育つ地域では葉を食用にしたそうです。 昔は水田にも多かったようですが、現在では、除草剤のためか、稲作の形態が変化したためか、水田で見ることも少なくなってしまいました。
その水田のミズワラビに、久しぶりに会えました。
上のミズワラビは、除草された後に生えたのか、少し小さい株です。 下は大阪市立大学付属植物園で9月22日に撮ったもので、さすがに大きく育っています。
ミズワラビの葉には栄養葉と胞子葉があります。 栄養葉が下部に、胞子葉が上部に繁ります。 夏以降は胞子葉が目立ってきます。
上は栄養葉と胞子葉が同じ株から出ていることを示しています。
胞子葉は、胞子のうを保護するように、葉の縁が巻き込んでいます。 上は胞子葉の一部の断面を作ったものですが、球形のものが胞子を入れておく胞子のうです。
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