クソニンジン
クソニンジンはキク科ヨモギ属の1年草で、道端や荒れ地に生え、高さは0.8~1.5mになります。
クソニンジン(全体)
名前の「クソ」は、葉をもむと強いにおいがすることからでしょうが、英名では Sweet Annie です。 sweet は「芳香のある」や「かわいい」のような意味ですし、Annie は女の子の名前ですから、所変われば・・ですね。
名前の「ニンジン」は、葉が深く切れ込み、ニンジンの葉に似ているからでしょうが、クソニンジンはキク科ですし、ニンジンはセリ科ですから、似ているのは葉だけで、花を見ると全く違う植物です。
(参考)ニンジン
クソニンジンは古い時代(江戸時代以前)に薬用植物として中国から渡来したものが野生化したもので、原産地は東ヨーロッパ~アジアと言われています。 クソニンジンの葉から発見されたアーテミシニンはマラリアに効果があることが分かっています。
上でクソニンジンはヨモギ属だと書きましたが、ヨモギの花同様、小さな頭花で、頭花の花期は短く、すぐ茶色くなってしまいますが、上は咲いている頭花を横から見たところです。
クソニンジンの頭花(正面から)
小さい頭花であっても、ちゃんとキク科の特徴は守っています。 上の写真は1つの頭花を斜め正面から撮ったものですが、中心部はツボミで、その周囲に雄性期の花(小花)があり、外側には雌性期の花(小花)が咲いています。
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