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2012年10月 5日 (金)

アオマツムシ

 アオマツムシは明治時代に日本に帰化した外来種で、特に1970年代から数が増え始めました。 体型が平たく動きが素早いため、アオゴキブリとも呼ばれます。

Aomatsumusi120922_1

 マツムシ科の虫たちの多くは褐色系ですが、このアオマツムシは、その名前のとおり、オス・メス共に緑色で、オスは背中の中心部に褐色部分があります(こちら)が、メスは写真のように体全体が緑色です。 緑色であることは、樹上性であることとも関係するのでしょう。 なお写真のアオマツムシは、左の後脚が失われています。

Aomatsumusi120922_2     アオマツムシのメス  この角度から見ると、産卵管が見えます。

 アオマツムシのオスは大きな「声」でよく鳴き、メスを呼びます。 もちろん鳴き声は口から出すのではなく、翅をこすり合わせるわけで、私たちの出す声とは異なります。 一方、その声を聞く耳も、人のように目の後ろにあるわけではありません。
 昆虫の聴覚器官の場所はいろいろです。 同じ直翅類でも、バッタの仲間の聴覚器官は後脚の付け根付近にありますが、コオロギやマツムシなどの仲間の聴覚器官は前脚の脛節にあります。

Aomatsumusi120922_3     アオマツムシの聴覚器官(赤い矢印のところ)

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