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2012年9月 2日 (日)

ヌスビトハギ

 この土日、大阪付近ではヌスビトハギの花盛りで、何種類かのコハナバチなどが訪れていました。

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 ヌスビトハギの葉は、長い葉柄を持つ三出複葉です。 花穂は長く、3~4mmほどの小さなピンクの花をたくさんつけます。

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 上は、咲いてまだ虫が訪れていない花を正面から撮ったものです。 メシベもオシベも隠されています。

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 小さな花には小さな虫が訪れます。 上はコハナバチの一種が隠された蜜を求めてヌスビトハギの花に頭を突っこんだところで・・・

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 コハナバチが蜜を吸い終わって顔を上げると、オシベとメシベが上に持ち上がっています(上の写真)。 なお、上2枚の写真は、黒っぽいコハナバチをはっきり撮るために、プラス側に露出補正していますので、ヌスビトハギの花は実際よりも白っぽく見えています。
 コハナバチの体には全身に毛が生えていて、そこに花粉がついています。(上の写真はクリックで拡大します。) コハナバチは同じ種類の花を訪れる傾向がありますから、コハナバチの体についている花粉は、他のヌスビトハギの花の花粉である確率が大です。
 メシベとオシベが持ち上がった時には、メシベの柱頭はコハナバチの体に既についていた花粉で受粉し、オシベはコハナバチの体に新しく花粉をつけたことでしょう。
 コハナバチの後脚には、体についた花粉が集められています。 この花粉は幼虫の餌とされます。

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 上はコハナバチが去った後の花を正面から撮ったものです。 2枚目の写真と比較してみてください。
 受粉した花は種子形成へと向かいます。 上の写真のヌスビトハギでは、まだ果実が確認できませんでしたので、下に過去に撮ったヌスビトハギの果実を載せておきます。

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 ヌスビトハギの名前は、この果実の形が盗人(ぬすびと)の足跡に似ているところからと言われています。 人の足跡の形とは似ていないようにも思えますが、牧野富太郎博士によれば、ちゃんとした(?)盗人は、足音を立てないように足裏の外側だけを地面に着けて歩くので、このような足跡になるのだそうです。 私も確かめてみましたが、足裏の外側だけで足音を立てずにそっと歩こうとすると、体が左右に揺れてうまく歩けません。 足腰が弱ってきているんですね・・・。

※ ヌスビトハギは変化性に富んだ種類で、下のような変種または別種があります。
 小葉の幅が広い ・・・ マルバヌスビトハギ
 葉が茎の下方に集まってつき、柄が長く小葉の幅は狭い ・・・ ヤブハギ
 葉が茎の下方に集まってつき、小葉は大きく、多毛 ・・・ ケヤブハギ

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