オオシマカラスヨトウ
朽木の隙間に、腹の横縞模様からすると蜂らしきものがいました(上の写真)。 巣を作っているのか、幼虫の餌を狩っているのかと、そっと近づいてしばらく眺めていましたが、全く動きません。
不思議に思いながら、そっと木の反対側に回ってみると・・・
めくれかかった樹皮に半ば隠れるように、蛾の姿が目に入りました。 蜂はこの蛾の何かを狙っているのか、それとも蜂と蛾は無関係か・・・ などと思いながら、この枯木の上や下を見ると、あちこちに同種の蛾がいます。
チラッと見える後翅の赤い色、シタバガの仲間かな、などと思いながら、樹皮をはがして蜂を調べる前に、まずは蛾をいろんな角度からと、撮り始めると、
腹部に見える縞模様。 蜂だと思っていたのも、この蛾でした。 正体はシタバガの仲間でもなく、オオシマカラスヨトウ(ヤガ科カラスヨトウ亜科)でした。
撮影中この蛾は、パッと動くことはあっても飛び立つことは無く、ほとんどじっとしていましたが、表に出ていた蛾も短い距離の移動を繰り返しながら、次第に樹皮の裏に入って行ってしまいました。
おちゃたてむしさんへのYAMKENさんの話によれば、上記のようにオオシマカラスヨトウの成虫が今の時期に不活発なのは、夏眠状態にあるからだということです。 樹皮の下から出ていた個体もいたということは、そろそろ夏眠から目覚める時期だということでしょうか。
※ オオシマカラスヨトウ(かナンカイカラスヨトウ)の幼虫の写真は、こちらに載せています。
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