ミチヤナギ
ミチヤナギは適度に水分を含んだ路傍などに生育するタデ科の1年草です。 茎は少し地を這った後に立ち上がり、高さは30cmほどになります。
イヌタデやサクラタデなど「○○タデ」と呼ばれる植物とは見かけはかなり違いますが、同じ属(Polygonum)で、さや状托葉を持つことや、花被片はガク片のみで花弁が無いことなどはよく似ています。 ただ花の数が少ないので見かけが異なると考えればいいのでしょう。
花はは5~10月頃に葉腋につきます。 花被片(ガク片)は縁が白色または紅色を帯び、中央部は緑色をしています。 オシベは6~8本です。
近年、ヨーロッパ原産の帰化種であるハイミチヤナギが増えてきているようです。 ハイミチヤナギは、地面を這い、節の間が短くて葉も小さいので、結果的に花が目立ちます。
また、海岸に生えるアキノミチヤナギはこちらに載せています。
2枚目の写真で、ミチヤナギの葉が食べられていて、葉の上には糞が落ちていますが、その犯人が左端の方に写っているのを気づかれたでしょうか。
犯人はハグロハバチ(羽黒葉蜂)というハチの一種の幼虫です。 下にピントのあった写真を載せておきます。
なお、このハグロハバチの幼虫は特にミチヤナギが好物だというわけではなく、いろんな植物を食べます。
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コメント
こんにちは。
ミチヤナギは千葉県方面を歩いていた時に見つけたことがありますが、多摩ニュータウンではまだ見つけられません。どこでもありそうなんですけどね。
投稿: 多摩NTの住人 | 2012年9月17日 (月) 19時41分
ミチヤナギはこちら(大阪府)でも、そんなに普通に見られる植物では無くなってきました。田園の中を通っている地道(舗装されていない道)が減少するなど、「道」が変ってきているのでしょうね。
投稿: そよかぜ | 2012年9月17日 (月) 23時07分