メンガタカスミカメ
上は堺自然ふれあいの森のイヌザンショウの花に来ていたメンガタカスミカメです。 「メンガタ」は、前胸背に目玉模様があることから、「面形」としたのでしょう。 また、「カスミカメ」は科の名称で、これまでも何種類かこのブログに載せてきましたが(下の「参考」)、「小さなカメムシ」を意味しているのでしょう。
メンガタカスミカメの体長は7~8mmほどで、春から秋に見られ、それぞれの季節に咲く花によく来ています。 4節からなる触角の第1節にも細かい模様をちりばめるなど、派手さはありませんが、なかなか凝った模様です。
カメムシの仲間の多くは、以前は半翅目と呼ばれていたように、前翅は、根元側の硬い革質の部分と、その先の柔らかい膜質の部分とからなっています。 この革質の部分をもう少し詳しく見ると、外側の縁部と内側の爪状部(そうじょうぶ)に分けられますが、カスミカメの仲間では、革質部の先端近くに切れ込みがあり、その先の三角形の部分は楔状部(けつじょうぶ)と呼ばれています。 この楔状部は、膜質部といっしょになって下に折り曲げることが出来るようになっています。 カスミカメの仲間にも、種によって、よく折り曲げているものと、そうで無いものがいるのですが、私の会ったメンガタカスミカメは、いつも折り曲げていました。 折り曲げることにどのような意味があるのでしょうね。
(参考)このブログでは、これまでに下のカスミカメの仲間を載せてきました。
アカアシカスミカメ
ウスモンミドリカスミカメ
ケブカカスミカメ
ケブカキベリナガカスミカメ
コブヒゲカスミカメ
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