オトコエシの花陰で
たぶんコハナグモがキンモンガを捕え、食事中に、傍にいたカメムシの幼虫が、そのキンモンガの腹部に口吻を刺して体液を吸っているところだと思います。
カメムシの種名は分からないまま放置していますが、体型からしてサシガメの仲間ではないでしょう。 つまり、ふだんは植物の汁を吸っているカメムシでも、チャンスさえあれば、栄養価の高い虫の体液を吸うこともあるのだ、と、おもしろく思いました。
Hepotaさんから、写真のカメムシの幼虫は、口器が太いのでクチブトカメムシの仲間の幼虫ではないか、クチブトカメムシの仲間は主に肉食だとのコメントをいただきました。 調べてみると、カメムシ科にも肉食のものがいろいろいるようで、クチブトカメムシ類は主にイモムシなどの肉食で植物からも吸汁し、スコットカメムシやウシカメムシなどでは草食を主に肉食を交えるようです。
犠牲になっているのは、翅の裏から見ているので、キンモンガらしくありませんが、キンモンガであることは確認しています。
この日はキンモンガをたくさん見ました。 葉にとまっている時などは前翅を少し下げて後翅との重なりが大きくなっていますが、吸蜜中のキンモンガは前翅と後翅の重なりがほとんど無く、まるで蝶のようです。
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コメント
こんばんは。
カメムシは口器が太いのでクチブトカメムシの仲間では?
この仲間は主に肉食みたいですよ。
投稿: Hepota | 2012年9月 7日 (金) 23時41分
カメムシ科は植物の汁を吸うとは言いきれないんですね。
Hepotaさん、ありがとうございました。
投稿: そよかぜ | 2012年9月 8日 (土) 08時11分