オオオナモミ
下は4月初旬に撮ったオオオナモミですが、オオオナモミは、いわゆるひっつき虫の代表と言ってもいいような存在です。
そのオオオナモミの花は9月頃から咲きはじめます。 といっても小さな花ですので、咲いていても気づかない人も多いでしょうが・・・。
上が咲いている状態です。
上は花の部分を拡大したものです。 オオオナモミは風媒花で雌雄異花です。 キク科ですので、複数の花(小花)が集まって1つの花のようになります(頭状花序=頭花)。
上は雄頭花を拡大したものです。 雄頭花ではたくさんの筒状花が球形に集まっています。 1つの雄小花(ほんとうの花)は5裂した花冠から、束になった5本のオシベの花糸だけを外に出しています。
上は雌頭花の断面です。 雌頭花は、たった2つの小花からなります。 総苞片(複数の小花からなるグループを取り囲む複数の苞)は先の曲がったトゲ状で、その基部は合着して壺状になり、その中に2つの雌小花が入っています。 雌小花には花冠がなく、クチバシ状になった花冠の先端から2裂した花柱だけを外に出します。
この後果実になる時は、総苞全体が2つの果実を包み込んだ果苞となります(下の写真)。
オオオナモミは北アメリカ原産の帰化植物で、日本では1929年に岡山県で最初に記録されています。 現在では従来からあったオナモミにとってかわる勢いで、外来生物法にもとづき、要注意外来生物に指定されています。
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