ナミモンクモバチ(メス)
ナミモンクモバチは、幼虫の餌として、コガネグモ科などの網を張るクモを狩る狩蜂です。 そのナミモンクモバチのメスがヤブガラシの蜜を求めて来ていました(堺自然ふれあいの森にて撮影)。 なお、ナミモンクモバチはメスとオスで模様が大きく異なり、オスは黒地に白い模様です(こちら)。
この蜂の属するクモバチ科は、以前はベッコウバチ科と呼んでいました。 しかしこの科の蜂で鼈甲色をしているのは、ベッコウバチなどほんのわずかで、またこのグループの蜂は、一部の労働寄生する蜂を除いて、全ての蜂がクモを狩ることから、科の名称が変更されました。 それに伴い、ベッコウバチはベッコウクモバチになり、ナミモンクモバチも以前のモンベッコウという名前から変りました。
クモはよく知られているように、虫などを捕えて餌にしています。 そのクモを餌にするのですから、上には上があるものです。
クモを狙う蜂はクモバチ科の蜂だけではありません。 ギングチバチ科ケラトリバチ亜科のクモカリバチの仲間や、ヒメバチ科のクモヒメバチの仲間も、クモを幼虫の餌にしています。
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