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2012年8月15日 (水)

イヌビワの雄株の果のうにいた虫たち

 昨日の記事の後半に載せた、イヌビワの雄株の、まもなく口を開こうとする果のうを割ってしばらくすると、イヌビワコバチなどが羽化してきました。 果のうを割ることによって羽化が促進される理由は、新鮮な空気に触れるからなのか、果のうの内部が次第に乾燥してくるからなのか、いろいろ考えられるでしょうが、分かりません。 とにかく、無理に羽化したようで、少し“未熟児”ぎみなところが感じられます。

Kobachi120811_1

 上はイヌビワコバチのメスが、雌花(虫えい花)の子房壁を破って出てきたところです。

Kobachi120811_2    顔を拡大してみました。

Kobachi120811_3

 上は、光の当て方で、頭部が変な色になってしまいましたが、後脚で翅を掃除しているところです。 イヌビワコバチの腹部の第7腹板には花粉を収める溝(花粉ポケット)があり、新しい果のうに潜り込む時に、花粉が全て落ちてしまわずに、果のう内に花粉が持ち込まれるようになっているのですが、このような掃除などの過程で花粉が花粉ポケットに集められるのでしょう。

Kobachi120811_4    歩きだしたイヌビワコバチのメスです。

 イヌビワコバチのオスも羽化してきました(下の写真)。

Kobachi120811_6

 イヌビワコバチのオスの体色は明るい褐色で、翅もありません。 生まれた果のうの中でメスと交尾し、果のうの外に出ることも無く、一生を終えます。

 イヌビワコバチに寄生して育つイヌビワオナガコバチもいました(下の写真)。

Kobachi120811_7

 下はイヌビワオナガコバチのオスだと思われます。

Kobachi120811_5

 上の写真は、当初イヌビワコバチのオスとしていたのですが、おちゃたてむしさんからコメントをいただき、訂正したものです。 イヌビワコバチのオスと比較すると、たしかに頭部が大きく、立派な牙を持っています。 この発達した口でイヌビワコバチを食べるのでしょうか。
 体つきも、イヌビワコバチのオスよりも全体的にしっかりしていたように思います。

 果のうの中には下のような幼虫もいました。

Inubiwa120811_9

 イヌビワの果のうには外から穴を開けて潜り込んだ跡はありませんから、この幼虫も、果のうの中に生みつけられた卵から育ったものでしょう。 もしかしたらイヌビワシギゾウムシの幼虫かもしれません。

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コメント

おはようございます。
2枚の写真のオスは多分それぞれ別種でしょう。私が見たときもこの2種類のオスが出てきて、どちらがどちらなのかはっきり分からないのですが、頭の大きい方がイヌビワオナガコバチではないかと思っています。

投稿: おちゃたてむし | 2012年8月18日 (土) 07時57分

たしかに2枚の写真を比較すると、違いますね。
写真の配列と、文も書き換えることにします。
ありがとうございました。

投稿: そよかぜ | 2012年8月18日 (土) 23時05分

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