オオフタバムグラ
オオフタバムグラは北アメリカ原産の帰化植物です。 「フタバ」というと種子から出てきた葉を想像してしまいますが、この場合は葉が対生であることを意味しています。
生育場所は海岸や河川敷などの砂地を好むようです。 特に鳥取砂丘では増えすぎるなど、問題も出始めていて、外来生物法によって要注意外来生物に指定されています。
草丈は10~30cmほどで、葉は無柄で、表も裏も硬く短い毛があってざらついています。 葉の縁も硬い刺状の毛があり、ざらつきます。 左右の托葉は合着し、その縁から数本の針状のものが伸びています。
花は7~8月、淡桃色の花冠は4裂しています。 オシベは4本、メシベは1本で、柱頭は2つの球をくっつけたような形をしています。
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コメント
こんにちは。
オオフタバムグラは知りませんでした。
当方では見た記憶がありませんが、全国に広がっているんでしょうかね。
投稿: 多摩NTの住人 | 2012年8月 3日 (金) 08時46分
このお花に出合ったとき、あまりにもちっちゃく上手く撮れるかなとか思いながら撮ってました。
>草丈は10~30cmほどで、葉は無柄で、表も裏も硬く短い毛があってざらついています。 葉の縁も硬い刺状の毛があり、ざらつきます。 左右の托葉は合着し、その縁から数本の針状のものが伸びています。
撮った写真をよくよく見ました、ナルホドです。
よく見ると、葉は細く上から見ると十字形に見えますね。
投稿: わんちゃん | 2012年8月 3日 (金) 14時24分
多摩NTの住人さんへ
オオフタバムグラは1920年代に関東からも報告されています。
国立環境研究所の侵入生物データベースを見ると、北緯37゜あたりから南には全国的に分布しているようですね。ただし上に書いたように生育地が限定的ですので、あちこちの道端に、というわけではなさそうです。
投稿: そよかぜ | 2012年8月 3日 (金) 22時16分
わんちゃんへ
> よく見ると、葉は細く上から見ると十字形に見えますね。
まっすぐに上に伸びる対生の植物は、たいていそうですよ。
花は、小さいながらも、いい色してますね。
投稿: そよかぜ | 2012年8月 3日 (金) 22時22分