ヘクソカズラグンバイ
ヘクソカズラグンバイは、ヘクソカズラにつくグンバイムシです。
正面から 口吻をヘクソカズラの葉に刺し込んでいます
グンバイムシは被写体として好きなのですが、このヘクソカズラグンバイは、翼突起と前突起がよく発達していて、特におもしろい形態であるように思います。 特に翼突起は、他の多くのグンバイムシではほぼ水平に広がっているのに対し、ヘクソカズラグンバイの翼突起は立体的で、球を半分に割ったような形をしています。
上のグンバイムシの長さは、翅を含めて測定しても、約2.5mmでした。 もちろんこれで立派な(?)成虫で、見ていると交尾を始めました(下の写真)。
グンバイムシの仲間も、在来のものと外来のものがいます。 このヘクソカズラグンバイは外来昆虫で、大阪府の池田市で1996年に最初に発見されました。 伊丹空港の近くですので、東南アジアからの貨物に紛れて侵入したのではないかと考えられています。 最初は伊丹空港周辺のみで見つかっていたのですが、2002年には80km離れた地点でも見つかっています。 現在はどこまで広がっているのでしょうか。 ちなみに、写真のグンバイムシは堺市南区(伊丹空港から約33km)で撮ったものです。
外来のグンバイムシとしては、他にはアワダチソウグンバイとプラタナスグンバイが知られています。
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