オオウロコチャタテ
家の近くの、畑と林が混在しているような場所の法面のコンクリートに、何か動くものがたくさんいます。 前を通る度に気になっていたのですが、とても小さく、動くと速すぎて肉眼では識別不可、止まると背景と同化して識別不可、写真撮影を試みたこともあったのですが、カメラを近づけるとパーと散らばって、レンズの前には何もいない、という状態。 どうせセメントの表面に似ているのだからそんなに美しくも無いはずだし・・・と、無視していました。
ところが先日、庭の草むしりをしていると、自宅の基礎のコンクリートの表面に、同じ動きをするものを発見、そんなに普通にあちこちにいるものなら、その正体を知りたいものと、意を決して(大袈裟・・)自宅よりも撮りやすいであろうコンクリート法面に撮影に行ってきました。
撮ってみると意外に大きく(上の写真)、体長を測定すると、個体差がかなりあるものの、3~4.5mmほどでした。 肉眼で見づらかったのは、肉眼レベルでは隠蔽色の効果が大きいからなのでしょう。
ネットで名前を調べると、オオウロコチャタテのようです。 コンクリートの表面などのコケ、地衣類、菌類などを餌にしているようです。
「虫ナビ」などによると、ウロコチャタテとよく似ているのですが、オオウロコチャタテの頭部には白い斑紋があることで区別できるとのことです。
上から撮るのは、オオウロコチャタテが動いても、ピントの合っている平面を動くのですから、比較的容易です。 しかし顔の様子を知りたいと思い、正面からや斜め前からの写真を撮ろうとしたのですが、この場合は虫が動けばピントがずれます。 精根尽きてギブアップ。 どうにか撮れた斜め後ろからの写真を下に載せておきます。
写真は7月2日に撮ったのですが、成虫に混じって幼虫もたくさんいました(下の写真)。 成虫と混じって同じような動きをしていましたので、オオウロコチャタテの幼虫だと思います。 体長は2mmほどでした。
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コメント
>撮ってみると意外に大きく(上の写真)、体長を測定すると、個体差がかなりあるものの、3~4.5mmほどでした。
>オオウロコチャタテの幼虫だと思います。 体長は2mmほどでした。
2mm~4.5mmの世界、もうお手上げです
けど、そよかぜさんの撮影技術に圧倒されながら楽しませていただきました。
投稿: わんちゃん | 2012年7月13日 (金) 21時29分
記事に書いたように平面上のものを上から撮るのは簡単なのですが、動くものを前から取るのは難しいですね。カメラのピントを合わせ続ける機能も、こんな小さなものの動きには対応できないようです。
投稿: そよかぜ | 2012年7月13日 (金) 22時15分