ミミズバイ
ミミズバイは日本の照葉樹林の構成樹種です。 名前の「ミミズ」は、この果実の形が少しいびつで、ミミズの頭に似ているところからで、「バイ」はハイノキの仲間だからです。
花は7~8月、薄暗い林内で育つ木だけあって、そんなに明るくない場所の枝にも、たくさんの花をつけます。 花は葉腋に集まってつきます。
ガクには赤褐色の綿毛が生えています。 花冠は5深裂し、オシベは多数、メシベもオシベと同じ白色で見分けにくいのですが、柱頭は緑色をしています。
下はオシベも花冠も失われた状態ですが、こうなると蜜腺の存在が分かります。
ところで、これまでの写真は、午前9時過ぎに撮ったものですが、下はその3日前の午後2時半頃に撮ったもので、ツボミと咲き終わった花ばかりです。 この場所には数本のミミズバイがあるのですが、どの木も同じ状態でした。
花の咲き方にはリズムがあるのか、午後にはしおれる花なのか、何らかの条件でその日がたまたまそうなったのか、よく分かりません。 調べてみてもこのようなことに関する記載は見つけることができませんでした。 何度も見に行くには少し遠いし・・・。
(以下、2014.1.22.追加)
下がミミズバイの果実です。 ミミズの頭がたくさん並んでいるように見えるでしょうか。 2014.1.7.に岸和田市の神於山(こうのやま)で撮りました。
果実は熟すには少し時期が早く、緑色をしていますが、熟せば黒っぽい色になります。(写真はクリックで拡大します。)
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