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2012年7月 1日 (日)

オトシブミ

 このブログでは、これまでに、ヒメクロオトシブミヒゲナガオトシブミカシルリオトシブミヒメゴマダラオトシブミゴマダラオトシブミアシナガオトシブミなどのオトシブミの仲間を記事にしてきましたが、今回は“本家本元”の、オトシブミというオトシブミです。 クリの木にいました。

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 上がオス、そして下がメスです。

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 オトシブミにはいくつかの色彩型が知られていて、上の色が最も普通ですが、全体が黒色のものや、両者の中間のものも知られています。 九州では前胸の一部か赤いものもいるようです。

 オトシブミは2つの型の揺籃を作ります。 ひとつは円柱形に近い両裁型で、これは切り落とされます。 もうひとつは単裁型で、これは切り落とされずに樹上に残ります。
 今回、写真のオトシブミのいたクリの木に、下のような揺籃がありました。 揺籃作りは見ることができなかったので、これがオトシブミの揺籃であるという自信はありませんし、オトシブミの揺籃にしては少し粗すぎる気もするのですが、クリのような細長い葉で作るオトシブミの単裁型の揺籃は、写真のようになるのかもしれないと思い、いちおう載せておくことにします。

Otosibumi120623_4

※ オトシブミの仲間の揺籃の作り方や揺籃の様子は、それぞれの種で少しずつ異なるのですが、一例としてアシナガオトシブミの揺籃づくりの顛末(てんまつ)はこちらに載せています。

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コメント

イチヤク草類は特定の菌類と共生していると言いますが、どうも納得がいきません。皆この研究を鵜呑みにしていますが、私の所ではベニバナイチヤク草の栽培が5年目に突入しています。私はミズゴケ単体で育てています。花芽も多数付けています。自生場所はカラマツ林が多いので、多少カラマツの落ち葉に群がる菌類と互換性もあるでしょうが、(私が考えるにはミトコンドリア内のレトロウイルス的な過去のロウタケ菌属との共存関係の痕跡を、やり過ぎの嫌いのある研究結果によって取り上げているに過ぎないのではないか)それよりも林床の状態に因るところが大きでしょう。つまり降り積もったカラマツの落ち葉は水はけが良く、それでいて保湿もあり、更に空気も含んでいて寒いときには保温効果もあって、イチヤク草の生育に適しているのです。だから栽培においては、ミズゴケ単体が最適と思われます。

投稿: mayazuka | 2013年4月13日 (土) 00時26分

イチヤクソウにいただくはずのコメントがこちらに入ってしまったのでしょうか。
私自身が菌類の培養等を行ったわけではないので耳学問になりますが、研究が進むにつれて、種子植物と菌類とが深い関係にあることが明らかになりつつあります。
菌類は肉眼では見えないことが多いので、どのような状態でいるのか知ることが難しいのですが、mayazukaさんのベニバナイチヤクソウのミズゴケ栽培においても、菌類にとって生存に好ましい環境が維持されているとは考えられないでしょうか。

投稿: そよかぜ | 2013年4月13日 (土) 22時45分

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