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2012年7月27日 (金)

チャバネアオカメムシの卵に寄生する蜂

 公園のクロガネモチにたくさんのチャバネアオカメムシがいました。

Chabaneaokamemusi120724_1

 上の写真では、左右の枝に各5頭ずつ、計10頭のチャバネアオカメムシがいます。 写真をクリックして拡大し、数えてみてください。
 そして、たくさんの卵も産み付けられていました。 多くは下の写真のように葉に産み付けられていますが、上の写真では右上のチャバネアオカメムシの横の、クロガネモチの実の上にも卵が産み付けられています。 上の写真には、もう1ヶ所卵が産み付けられている実があるのですが、分かりますか?

Chabaneaokamemusi120724_2

 よく見ると、ほとんどの卵塊に、体長1mmほどの小さなハチがいます。 下の写真では、隣り合った2枚の葉のどちらの卵塊にも小さなハチがいます。

Chabaneaokamemusi120722_1

 これはカメムシの卵に寄生するハチでしょう。 ここにいるのは産卵に来たメスバチか、ひと足早く羽化したオスバチが、カメムシの卵を食べて育ったメスバチの出てくるのを待っているのだと思われますが、ハチの行動を見ていると、どうも後者の方だと思われます。

Kobachi120724_1

 ハチの種類は分かりません。 体長1mmとなると、お手上げです。

 おちゃたてむしさんから、このハチはトビコバチ科のものだろうと教えていただきました。(詳しくはコメントを見てください。)

 下は脱出の済んだ卵塊です。 カメムシの幼虫が出てきたのなら、きれいに蓋が開いているはずですので、寄生していたハチが殻を食い破って脱出した跡だと思われます。

Chabaneaokamemusi120724_3

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コメント

おはようございます。
このところカメムシ卵の傍らでじっとしているタマゴクロバチをよく見かけていたのですが、これはトビコバチですね。脱出口の形もタマゴクロバチのものとは違うようです。カメムシ卵に寄生するトビコバチがいるとは全く知らなかったのですが、北隆館の図鑑を見るとカメムシタマゴトビコバチというのが出てきました。アズキヘリカメムシ、アオクサカメムシの卵に寄生、とあるので、これかも知れませんね。

投稿: おちゃたてむし | 2012年7月28日 (土) 07時26分

なるほど体はずんどうですね。
トビコバチ科の蜂に、カメムシの卵に寄生するものがいるとは知りませんでした。
ありがとうございます。

投稿: そよかぜ | 2012年7月29日 (日) 00時10分

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