ホルトノキ
ホルトノキの花が咲いていました。
ホルトノキ、なんだか原産地が外国の木のような名前ですが、日本に自生する照葉樹林の高木層構成樹です。
一説によれば、平賀源内がオリーブの木と間違えたためと言われています。 江戸時代、薬用に使われていたオリーブ油はポルトガルから運ばれてきており、ホルト油と呼ばれていました。
ホルトノキはモガシという別名もあります。 ホルトノキの特徴のひとつとして、古い葉は年間を通して少しずつ落葉していきますが、落葉前には紅葉します。 つまり、年間を通して、いつも赤い葉が少しだけ混じっていることになります。 この赤い葉を、緑に混じる模様(紋)に見立てた「紋ガシ」「模様ガシ」がモガシになったと考えられます。
ホルトノキはホルトノキ科に分類されています。 なお、ホルトノキ科は熱帯・亜熱帯に分布の中心があります。
ホルトノキの花は6~7月に咲きます。 花は両性花で下向きに咲き、5枚の花弁は糸状に裂けています。
上は若い花で、オシベがたくさん見られます。 これらのオシベは花粉を出しつくすと、枯れて落ちていきます。 下の写真の花はオシベがほとんど無くなり、橙色の蜜腺が目立っています。
下の写真の花はオシベも花弁も落ちてしまっています。 メシベに関しては、終始あまり変化は無いようです。 受粉能力は変化しているのでしょうか。
下は11月下旬に撮ったホルトノキです。 オリーブに似た青い実がついています。 この実は熟すと藍黒色になります。
上の写真でも、上に書いた赤い葉が混じっています。
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