オオチドメ
オオチドメは山際の湿り気のある道端などに群生する夏緑の多年草で、地面を這うように枝分かれしながら茎を伸ばしていきます。
名前は、チドメグサに似て全体が少し大きいからですが、よく似た名前のものにオオバチドメがあり、これはチドメグサの仲間でいちばん葉が大きく、葉の径は3~6cmにもなります。
花は6月から夏にかけて咲きます。 多くのチドメグサの仲間は花を葉より低くつけるのに対し、オオチドメの花柄は長く、花は葉の上に突きだして咲きます。
オオチドメはセリ科です。 小さくても他の多くのセリ科の植物同様、散形花序(1ヶ所にたくさんの花がいろんな方向に向いてつく)です。 ただし多くのセリ科は複散形花序ですが、さすがにこれだけ小さな草では複散形花序は無理で、単散形花序です。
花のつくりも他のセリ科と同じで、花弁が5枚、オシベ5本で、メシベは2本です。
上の花序では下半分は花が終わり、果実になりかけています。 果実の様子も他の多くのセリ科とよく似ています。
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