チクシトゲアリ
堺自然ふれあいの森にいたチクシトゲアリです。 体長は約6mmです。
横から
上から
正面斜め上から
※ 写真は3枚とも、クリックで拡大します。
きれいな背景になっていますが、スタジオ撮影ではありません。 堺自然ふれあいの森には、樹間を観察するのが目的だと思いますが、3階の高さの所に、下の写真のような橋が設けられていて、チクシトゲアリを撮ったのは、その手すりの上です。
日本産アリ類画像データペースを見ると、チクシトゲアリは比較的まれなアリで、大阪府下の分布は確認されていないのですが、他に似たアリもいないので、間違いは無いと思うのですが・・・。
チクシトゲアリは樹上性のアリで、巣も樹上にあり、枯れ枝や、幼虫の吐き出す糸で葉などをつむいで作るようです。 木と橋はあちこちで接していますから、そこを伝って橋の手すりにいたのでしょう。
手すりの上には数十頭のチクシトゲアリがいました。 そのうちの約半数は動き回り、約半数は写真のような姿で、腹部を折り曲げ、口を手すりに接していました。 上の3枚の写真は別個体なのですが、みんな同じ姿勢です。 何をしているのかよく分からないままに、動き回っている方の撮影はあきらめ、じっとしているものばかりを撮ったのですが、いったい何をしているのでしょうね。
帰ってから調べてみると、「振動などがあると、すぐ腹部を持ち上げ威嚇の体制になるなど、凶暴な面も持ち合わせている」(Wikipedia)とありましたが、カメラをかなり近づけてもフラッシュを光らせてもそのような様子も無かったので、2日後に確認しようと思い、同じ場所に行ってみたところ、チクシトゲアリは1頭も見つけることができませんでした。 こうなると、上の写真の姿勢がよけいに気になります。
※ 冬のチクシトゲアリの巣の様子はこちらに載せています。
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