コオニヤンマ
コオニヤンマの名前は小さなオニヤンマの意味です。 しかしコオニヤンマは、オニヤンマ科でもなく、カトリヤンマやヤブヤンマなどが属するヤンマ科でもありません。 コオニヤンマはサナエトンボ科に分類されています。 体長は8~9cmで、サナエトンボ科の中では日本最大ですが・・・。
たしかにコオニヤンマの体の色は、遠くから見るとオニヤンマによく似ています。 しかしオニヤンマのようになわばりを行ったり来たりとパトロールする様子はあまり見られず、よく静止していますし、その静止する姿も、オニヤンマのようにぶら下がった姿勢ではなく、腹部を少しだけ下げてほぼ水平にとまっています。 もちろんていねいに見れば、オニヤンマとは胸部の模様は違っています。
成虫は5月上旬から羽化し、9月ごろまで見られます。 複眼の色は、未熟の時は深緑色で、成熟するにしたがって澄んだ緑色に変わるとされています。
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コメント
コオニヤンマの複眼は離れていました。
オニヤンマの方はくっついていました。
雄の腹端は曲がり「へ」の字に見えます。
コオニヤンマはオニヤンマと似ていますが
科も止まり方も違うトンボでした。
投稿: itotonbosan | 2014年1月31日 (金) 21時13分
それぞれの科ごとにとまる姿勢が違っている、ということですね。
科が違えば形態的な特徴だけではなく、生態的な特徴も違うということは、標本だけを見ていても分からないことですね。
投稿: そよかぜ | 2014年2月 1日 (土) 21時54分