フサヤガ
フサヤガのアクロバティックなとまりかた、何をどうしているのか・・・。 写真は平面ですが、人間の脳はすばらしい能力を持っていて、同じ物体の平面的な図を複数枚用意すれば、それらから立体的な姿を脳は理解することができる・・・。
で、とまっているフサヤガの写真を3枚用意しました。 これらは、翅を壁にピタッとくっつけて腹部を上に反らして静止しているフサヤガを、撮る角度を少しずつ変えて撮影したものです。
斜め後から 扁平な腹部の下面が見えています。 腹部の先端の左右には毛の束があります。
フサヤガは年2化で、成虫で越冬します。 そのため、ほぼ1年中見ることができます。 幼虫の食餌植物としては、ウルシ科やブナ科が報告されています。
フサヤガによく似たものに少し小さなコフサヤガがいます。 大きさは相対的なものですし、両者の違いは、後翅の基部の色が、コフサヤガの白に対し、フサヤガでは黄色みを有しているとされているのですが、写真のようにとまっている状態では、それも見えません。 つまり写真のものもコフサヤガかもしれません。
蛾は蝶よりずっと種類数が多く、生態的にも多様性に富んでいます。 とまり方1つ取り上げてみても、オオウスベニトガリメイガなどのように頭を持ち上げて体を反らすものから、このフサヤガのように頭を低くして腹部を高く持ち上げるものまで、なぜそんな姿勢をとるのかはともかくとして、とにかく見る者を楽しませてくれます。
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