タカチホヒラタタマバチ
一昨日にオナガバチが枯れたエノキの中にいるキバチの幼虫に産卵している様子を記事にしました(こちら)が、同じ枯れたエノキの幹で産卵していたのが、このタカチホヒラタタマバチでした。 タカチホヒラタタマバチもキバチの幼虫に卵を産み付けて寄生することが知られています。
上は産卵中のものを横から撮ったものですが、上から撮ったもの(下の写真)と比較すると、腹部がとても扁平であることが分かります。 これがヒラタタマバチの仲間の特徴です。
タカチホヒラタタマバチ( Ibalia jakowlewi )はタマバチ上科ヒラタタマバチ科に分類されています。 ヒラタタマバチ科はタマバチ上科の中では最大ということですので、メジャーを置いた写真も載せておきます。 メジャーは下(写真では右)がメートルですので、体長はこの写真では1.7cmほどということになります。
ちなみに一昨日記事にしたオナガバチの体長は、寄生した幼虫の状況にもよるのでしょうか、かなりの幅があるのですが、多くは3cmほどです。 このことが関係するのか、たまたまなのか、この日の観察では、タカチホヒラタタマバチは枯れたエノキの地際から30cmほどの所を中心に、2種のオナガバチは50cm以上の所で産卵していました。
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コメント
こんばんは。
このハチは一度しか見たことがないのですが、やはりエノキの枯れ木の低い位置に産卵していたことを憶えています。その時は何とも思いませんでしたが、このハチ特有の傾向なのかも知れませんね。
投稿: おちゃたてむし | 2012年6月 7日 (木) 00時22分
やはりそうでしたか。
そうだとすると、同じキバチの幼虫に寄生するハチの間で「すみわけ」を行っているのかもしれませんね。
すみわけているとしたら、その要因は、飛翔力、他のハチに対する攻撃力など、いろいろ考えられますが、何でしょうね。
ケヤキの中のキバチの幼虫の分布はどうなっているのでしょうね。
まさか根元の方が樹皮に近い所ということは無いでしょうね。
話が飛躍しすぎました・・・。
投稿: そよかぜ | 2012年6月 7日 (木) 20時29分