ゴムタケ
いろんな生物が住む里山は人の手が加わってこそ維持が可能です。 「堺自然ふれあいの森」では里山復元をめざした維持管理が行われている(と私は思っている)場所です。
堺自然ふれあいの森の中には、切り倒されて、榾木(ほだぎ)の長さほどに切断された木の幹もたくさん置かれています。 そのうちのコナラに、たくさんのゴムタケが発生していました。
上の写真、手前は若いゴムタケで、側面は鱗片で覆われたように見えますが、生長するに伴い、上面の黒い部分が全体を覆うようになります。
ゴムタケはナラ類の倒木などに発生するキノコで、子のう菌類のズキンタケ科に分類されています。 触ってみると、弾力があり、まさに「ゴム」です。 断面を作ってみると、子のう盤全体が寒天質の菌組織からなっています(下の写真)。
何冊かのきのこの図鑑を見ると、ゴムタケは食用キノコでも毒キノコでもないと書かれています。 しかし少し調べた結論からすると、ゴムタケは食用になるし、ガンにも効くようだが、食用にするには外見が邪魔をしている、ということのようです。 ゴムタケには紛らわしい毒菌はありませんし、ガンに効くムコ多糖類がとてもたくさん含まれている、ということのようです。 しかし私の体には今のところガン組織は見つかっていませんので、プニュプニュ感を楽しむに留めておきたいと思います。
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