トホシテントウ
真上から撮った下の写真、黒い星(=斑紋)はいくつあるでしょうか、数えてみてください。
知っている人は除いて、タイトルに「トホシテントウ」とあるのだから、星(=斑紋)の数は10個だろうと予想はつくでしょうが、ほんとうに10個あったでしょうか。
ずんぐりしていて球を半分に切ったような体は、特に写真で星を数えようとすると、誤って数えそうです。 つまり、このテントウムシの名前を知らない人が名前を調べようとした時に、すんなりと名前にたどりつけないかもしれません。
テントウムシの仲間を食性から分けると、肉食性のもの、草食性のもの、菌食性のものに分けられます。 トホシテントウは草食性で、成虫も幼虫も、スズメウリ、カラスウリ、アマチャヅルなどのカラスウリ類の葉を食べています。 ニジュウヤホシテントウをはじめ、草食性のテントウムシの体の表面には毛が生えているために、ナナホシテントウのような光沢がありません。 上の写真はクリックで拡大しますから、ぜひ拡大して毛を確かめてみてください。 幼虫の姿もなかなかのものです → こちら。
さて、最初に書いた星の数、どうしても10個数えられなかった人のために、解説しておきます。 下の写真の水色の数字で、「2」は左右にある、つまり2個ずつある斑紋です。 「1」は中央にあって、1つずつしかない斑紋です。 これらの数字を全て合計すると10個になります。 前胸背にある「0」をつけた斑紋は数えません。 写真のトホシテントウでは、比較的はっきりした斑紋のようですが、なかにはぼやけてしまって、前胸背全体が黒っぽくなっていて、とても斑紋とは言えないような個体もいるからです。
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