ハルユキノシタ
ハルユキノシタはユキノシタに近縁の植物で、「春に咲くユキノシタ」の意。 では、ユキノシタの花期は・・・やはり春です。 生育地にもよりますが、ほぼ1ヶ月ハルユキノシタの方が早く開花しますが・・・。 ハルユキノシタの自生地は本州中央部の深山ですので、この写真は京都府立植物園で4月25日に撮ったものです。 そして間もなくユキノシタも咲き出すでしょう。
自生地では湿った崖などに生える点はユキノシタに似ています。 葉は淡緑色で、ユキノシタのように下面が赤紫色を帯びることはありません。 それに、ユキノシタのように走出枝を出すことはありません。
花のつくりは、メシベの花柱が2本であることや、花弁5枚のうち、上方の3枚が小さくて下方の2枚が大きいなど、基本的にはユキノシタと同じです。 しかしユキノシタの上方3枚の花弁には濃い紅色の模様があるのに対し、ハルユキノシタの上方3枚の花弁の斑紋は黄色です。
ユキノシタやハルユキノシタに似た植物として、ジンジソウやダイモンジソウなどがありますが、ジンジソウの花期は秋で、ダイモンジソウの花期は夏ですし、それぞれ葉の形も花の様子も少しずつ異なります。
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