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2012年5月16日 (水)

アカハラゴマダラヒトリ・キハラゴマダラヒトリ

 ヒトリガの仲間に、アカハラゴマダラヒトリとキハラゴマダラヒトリという蛾がいます。 両者は、出現時期が4月と6~9月という点でも同じですし、幼虫の食餌植物がクワやサクラなどの葉である点も同じです。 似た種は、食べ物が違ったり、生活の仕方が違ったり、何か違って住み分けているのが普通です。 アカハラゴマダラヒトリとキハラゴマダラヒトリは、どのようにして種分化が起こったのでしょうね。
 両者の外見もよく似ています。 白地に黒い斑紋があるのですが、この斑紋の様子で両者を区別することは、少なくとも私にはできません。 2種間の違いよりも、同種内での個体差の方が大きいようです。 両種に共通の大きな傾向としては、春よりも夏の方が黒い斑紋が多く見られ、春型では、場合によっては斑紋が見られない場合もあります。(下の写真は全て5月の撮影です。)
 両者の違いは、脚の付け根の色の違いが外から見える場合もありますが、はっきり確認しようとすれば、翅を持ち上げるしかありません。 アカハラゴマダラヒトリの腹は赤く、キハラゴマダラヒトリの腹は黄色です(名前のとおりです)。

アカハラゴマダラヒトリ ①

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アカハラゴマダラヒトリ ②

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キハラゴマダラヒトリ

Kiharagomadarahitori120508_1

Kiharagomadarahitori120508_2

 昨日ヒメカギバアオシャクのことを書き、その中で、この蛾はなかなか飛んで逃げようとしないと書きましたが、このアカハラゴマダラヒトリやキハラゴマダラヒトリはヒメカギバアオシャク以上です。 上の写真のように翅を持ち上げられても平然としています。 昨日も書きましたが、なかなか近寄らせてもくれない蛾との違いは、何を意味するのでしょうね。

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