ニセジュズネノキ
植林の林床で、ニセジュズネノキが、昨年の実をつけたまま、花を咲かせていました。 ニセジュズネノキは、関東以西のこのような林内の日陰に生える常緑小低木です。
ニセジュズネノキはアカネ科アリドオシ属に分類されており、トゲが目立ちます。 名前の「ニセ」は、同属のナガバジュズネノキやオオバジュズネノキなど(これらの木にはトゲはほとんどありません)の根がしばしば数珠状に膨らむのに対し、ニセジュズネノキの根は数珠状に膨らまないことからです。
ニセジュズネノキのトゲの長さは、ほぼ1cmに達します。 葉の長さが2.5~3cmほどですので、トゲの長さは、ほぼ葉の長さの1/3ほどになります。
トゲの目立つよく似た木にアリドオシがありますが、アリドオシの葉はトゲとほぼ同じ長さの1~2cmほどです。
花は通常2つずつつきます。上の写真の左上の1つの花は、既に花冠が落ちてメシベだけになっています。
花冠の内面には白い毛が生えています。 オシベは4本で、メシベの柱頭も4裂しています。 上の写真では白っぽい花の白い毛に囲まれて、色の似た葯と柱頭が並んでいますので、分かりやすくするために花の断面を作ってみました(下の写真)。
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