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2012年5月29日 (火)

アマ

Ama120526_2

 アマはアマ科の一年草です。 花が美しいだけではなく、茎からは繊維が(下記)、種子からは油(亜麻仁油)が採れます。 亜麻仁油は、油絵具の顔料を溶かす媒材(バインダー)として使われる他、食用としても使われています。

Ama120526_1

(アマの繊維について)
 クールビズで麻(あさ)の衣類などが注目されています。 この「麻」は元来はアサ科アサ属の大麻から作られた繊維のことでしたが、現在では「麻」の名称で流通させて良い繊維はアマ科の亜麻とイラクサ科の苧麻のみで、大麻はマリファナの原料ともなり、指定外繊維となっています。 そして、現在日本で麻の名称で流通している繊維の大半は、写真のアマ(亜麻)から作られています。
 アマ(亜麻)から作られる繊維を原料とした織物は、リネンまたはリンネル( linen:英語、liniere:フランス語)と呼ばれています。 ちなみに、現代ではシーツ類はリンネル製品に限られているわけではありませんが、宿泊施設等では、慣例的にシーツなどを保管する部屋を「リネン室」と呼んでいる場合が多くあります。
 アマの利用は古く、古代エジプトのミイラにも利用されていたようです。

※ クロード・ドビュッシーの作曲したピアノのための前奏曲や、島谷ひとみなどが歌う「亜麻色の髪の乙女」という曲がありますが、この「亜麻色」は、アマの花の色ではなく、漂白する前のアマの繊維の、黄みを帯びた淡い褐色です。

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コメント

こんにちは。
亜麻色と花の色が違うんですよね。
初めて花の色を見た時は意外でした。
そよかぜさんは、「亜麻色の髪の乙女」は、島谷ひとみさんですか。私は、ヴィレッジ・シンガーズです。古いですかね。

投稿: 多摩NTの住人 | 2012年5月30日 (水) 21時05分

私も最初アマの花を見たのは花博でしたが、その時「亜麻色の髪の乙女」を知っていましたから、こんな青い髪の人がいるの!? と、不思議でした。
若さを主張するのは年老いた証拠らしいので止めておきます。

投稿: そよかぜ | 2012年5月30日 (水) 23時52分

ヴィレッジ・シンガーズの
「亜麻色の髪の乙女」が流行ったころは
黄色がかった淡い褐色。
そんな髪の色をした乙女・・・のイメージで、
アマのつむいだ糸の色をさし・・・とは全く無縁のわんちゃんでした。

ですので、つい最近アマの花に出合ったとき
「亜麻色の髪の乙女」なんて全然・・・
けど、そよかぜさんのアマのウンチクを読ませていただいてナルホドです
「アマ」と「亜麻色の髪の乙女」が
やっと結びつきました。

投稿: わんちゃん | 2012年6月 2日 (土) 23時17分

アマを畑で育てている所は少ないですからね。
私も最初はアマから繊維を採ると聞かされても、それが麻とはつながりませんでした。

投稿: そよかぜ | 2012年6月 2日 (土) 23時53分

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